古代より日本人は森羅万象ありとあらゆるものに神が宿っているとして、八百万(やよろず)の神の存在を信じ、教祖もなく義理もない神々を信じ信仰してきました。そこへ仏教が伝わりましたので神道とは次元のちがうものが信仰されるようになり、神と仏は対立せず同時に祀られるようになりました。
以来日本の家庭では朝に夕に仏壇、神棚をお祀りし礼拝する習慣となり、お年寄りは子供たちにその作法を教えてきました。「神さま、仏さま、ご先祖さま」を毎日祈るという精神的伝統が今日まで続いています。八百万神と壮大な宇宙観をもった仏教と、日本固有の先祖崇拝が合体したのが日本の信仰の伝承だったのです。
核家族化し、都市の住宅事情から神棚も仏壇もない家が増えていますが、一家の中に精神的な中心がほしいものです。
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