今年初頭から、中国湖南省武漢付近から流行りだした新型コロナウィルス(COVIT-19)があっという間に世界中に蔓延し、世界中で感染者数1600万人死者数65万人(7月29日現在)になりました。今現在も感染拡大は続いています。日本でも、「緊急事態宣言」が発令され、自粛のもと、減少したのですが、解除されると、再び増加に転じました。経済を止めると、感染者は減るのですが、いつまでも続けることができず、経済を戻すと元に戻ってしまう。わかりきっていながら、未だ有効な手立てがないまま今日を迎えています。
私達はこの間「学べず」「働けず」「楽しめず」「交えず」人としての営みを成すことができなくなっていました。なぜこのようなことになってしまったのでしょう。
原因は中国のウィルス研究所であるとか、コウモリであるとか、市場から出たのでは、などと様々言われています。しかし、本当の答えは、真理である仏教にあり、その答えを経文に求めねばなりません。
仏教の中でも法華経は、お釈迦様が最後にお説きになられた真実の教えです。それ以外の教えはすべて方便の教えであります。なぜなら、法華経以前の教えには、個人の成仏しか説かれていず、有情(うじょう)(動物など命ある物)の成仏しか説かれていません。
しかし、法華経には有情はもちろんの事、非情(ひじょう)(植物、鉱物など命が無いと考えられている物)の物にまで成仏を認めています。
動物や昆虫、もちろんウィルスも、植物や鉱物である石や岩、山や海、川にも命があり、成仏するということです。それぞれに感情があるので怒りを成せば、津波となり、地震を起こし、豪雨による氾濫や土石流などを起こすということになります。
コロナ禍だけで無く、ここ近年の事象がすべて含まれています。私達はこの現実を直視し、真摯にお釈迦様の教えに耳を傾けねばなりません。
末世(末法)において、真実救済の法、妙法蓮華経。そこに説かれる唯一の行法、それが、お題目なのです。このお題目の中に森羅万象すべての成仏が約束され、それを一心に信じ、唱え、広めるところに永遠の浄土が保証されるのです。
成仏とは仏様と同じ心で同じ行いをすることです。成仏した者を仏と呼び、仏のいる世界を浄土と呼びます。しかし、私達は縁に触れ、仏様と同じようになることもあれば、怒りを成すこともあります。その仏の境涯を実践によって続ける時、そこは仏常住の浄土となるのです。
このたびの新型コロナウィルスを生み出したのは、ひとえに私達が正しい教え(法華経)を信ぜず広めることもせず、自分本位に生きてきた結果がコロナとなって、私達に警告を与えに現れたのでしょう。今までの謗法(ほうぼう)を改めなければ収まるはずもなく、より大きな難が降りかかることでしょう。
「汝早く信仰の寸心を改めて 速やかに実乗の一善に帰せよ」 『立正安国論』
※ 謗法・・・正しい教え(法華経)を信じず、謗る事
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