我々の今、生きている世界は娑婆世界といいます。この娑婆世界の主といえば誰でしょうか。『妙法蓮華経譬喩品第三』の中に、
「今この三界は、皆これ我が有なり。その中の衆生は、悉くこれ吾が子なり。しかも今この處は、諸の患難多し。ただ我一人のみ、能く救護することをなす。」と。
今、この娑婆世界は釈迦牟尼佛が治めておられ、その中に生きている我々は仏の子である。いろんな憂い・病・災いが多いけれども、それを救えるのはわたし(釈迦牟尼佛)だけであると説かれています。
皆さんが信仰をしていく中で、一つは、死者の魂を弔う・先祖の供養をすることがとても重要なことです。これは皆さんご承知と思います。それともう一つ、生きている皆さんが信仰の中で生活し、生活の中に信仰を浸透させる・根づかせる事が同じく重要です。この二つが両輪の如くでなければ信仰とは言えません。では、生活の中に信仰を浸透させる・根づかせるとは何か?例えて言うなら祈願であり、祈祷です。
華厳宗・法相宗・三論宗・具舎宗・成實宗・律宗・天台宗・真言宗などの諸宗も含めた各宗が護摩行・火渡りなど様々な祈願や祈祷を行っています。
しかし、日蓮大聖人がおっしゃられる様に『法華経』の祈りでの祈願・祈祷こそが真の祈りであり真の祈願・祈祷なのです。
安産の厄除け・命名の祝・満月式(俗にいう宮参り)・食べ始めの祝・生後満一歳の誕生を祝う・初節句・七五三はいずれも子供のすこやかな成長を願い。
厄除け、還暦・古稀・喜寿・米寿・卆寿・白寿といわれる人生の節目にも身体の健全を願い。
結婚式は本堂の御本尊・諸仏諸天善神の御前において、夫婦として末長く続くように誓い。
新年は家でお祭りされている御本尊・三宝荒神(火の神)・護水水神(水の神)・烏頭薩摩明王(トイレの神)・地主神などの諸神に対しても一年の御守護ならびに報恩感謝、事業をされている方は事業繁栄。
星祭り(節分)は今年一年の身体健全・家内安全。
新しく車やバイクなどの乗り物を買われたら車交安全・交通安全。
家を新築の場合は地鎮祭・上棟式(棟上げ)・家移り(引っ越し)。家のリホーム(増改築)は工事をする場所の方位や工事の安全を願う。
今、あげたよう生活に密着したいろいろなご祈願・ご祈祷は『法華経』以外の諸宗や神社や教会で祈願・祈祷または祈るのではなくて、『法華経』の「南無妙法蓮華経」のお題目の唱えられているお寺の御本尊・大曼荼羅を通じて諸々の祈祷・祈願をしなければなりません。
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