本隆寺は京都市上京区の西陣の中ほどに位置する法華宗真門流の総本山です。本堂を中心として、西側に祖師堂が並び建っています。
本堂は承応2年(1653)の火災の後、明暦3年(1657)に再建されたもので、京都の法華諸宗本山寺院の中では最古のものであります。本格的な七間堂で柱は太く均整のとれた姿を持ち、平面構成は法華系仏堂の特徴を良く示しています。本堂に続いて建てられた祖師堂も京都府内では最古のもので、祖師堂の古い有り様を示すものとして貴重とされています。
本堂と祖師堂が並立する配置は法華諸宗寺院の代表的配置の一つであり、江戸時代前期から中期にかけての法華諸宗寺院の一様相を示すものとして高い価値が認められ、平成26年1月27日、国の重要文化財に指定されました。
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